不登校の娘の居場所づくり

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 GWになり、Kindle Unlimitedになっていた「学校は行かなくてもいい: 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」 」小幡和輝 著 を読みました。この本を読んで、不登校の子供にとっての「居場所」の大切をあらためて実感しました。

 私も、娘の居場所をどうやって用意したらよいのか、試行錯誤を繰り返しました。そんな私が、この1年間どのように居場所を提供してきたかについてご紹介できればと思います。学校以外の居場所を作るヒントをお届けできればうれしいです。

居場所がなぜ必要か

 そもそも不登校の子供になぜ居場所が必要でしょうか。

 一つには、毎日家ばかりでは、学校に行けない自分を責めてしまい、メンタルが落ち込んでしまいます。もし学校以外に行くところがあれば、その罪悪感も減らせるはずです。

 二つ目は、学校以外に安心できるコミュニティがあれば自分の存在価値を認めることができ、自信を持てるようになるからです。

 娘が学校を休み始めた当初は、私も9-17時で仕事をしていたので、娘は独りで家で過ごしていたので、気分が落ち込んでいることが多かったと思います。

どんな居場所があるか

 

 一般的には、適応指導教室、フリースクール、学校のカウンセリングルーム、習い事などがあるかと思います。また家族以外の人と触れ合える機会を作るには、教育相談センターのカウンセリングや、家庭教師などもあります。

居場所探しで注意すること

 色々な居場所がありますが、居場所探しで大切なことは、子供にとってプレッシャーにならないように注意することだと思います。

子供の心の傷が癒えず家に居たいと思っているのに、親が外に出そうと無理強いするようでは、逆に子供が精神的に不安定になってしまいます。子供が外の世界に興味をもちはじめた時が家の外の居場所を考えるときです。

そして、親は情報を集めて、選択肢を子供に与えるだけ。必ず子供に選ばせることが大事だと思います。

我が家の場合

 

 我が家の娘の場合、主に自宅を居場所にして徐々に行動範囲を広げていきました。休み始めた当初は外にでることも嫌がったので、家にお友達をよんで家を居場所にしていました。

お友達と遊ぶことで、少しずつ外に出られるようになった段階で、平日でも散歩がてらスーパーに連れ出しました。

スーパーに飽きたときに行ったのは、ツタヤです。漫画が好きな娘は、ツタヤで漫画を借りに行くために少し遠いツタヤにも積極的に歩いて行くようになりました。

自分で漫画を選んで、お店で自分でレンタルの手続きをするようになり、社会性を身に着ける良いトレーニングにもなりました。

次に、工作が好きだったので、家に工作が得意なシッターさんを呼んで1か月に2回程度、工作をしてもらいました。その時の娘の嬉しそうな顔が今でも忘れられません。

その後、教育相談センターのカウンセリングに通い始めました。教育相談センターは電車で1時間かかるところなので、遠いのですが、娘には公共交通機関を使うトレーニングにもなるし、普段家にばかり居るので、とても良い気晴らしになりました。

このころから、娘にフリースクールや習い事を選択肢として提案してみましたが、嫌がりました。あくまで娘は学校に行けるようになりたい、という思いが強かったようで、学校のカウンセリングルームで児童支援コーディネーターの先生に会いに行くことを自分で選びました。そして週1のペースで通い始めました。

そして4月から進級と同時に、ほぼ毎日学校に通い、2-3時間の授業を受けることができるようになっています。

 娘が学校を休み始めてから、学校のカウンセリングルームに行けるようになるまで、ちょうど1年かかりました。

 これが早いのか遅いのかわかりませんが、本当に少しずつ本人のペースで、外の世界との関わりを作ってきました。我が家の場合は外のフリースクールや適応指導教室などには行きませんでしたが、本人の希望を尊重して居場所を用意してきたのが良かったのではないかと思います。

 

私も本当に試行錯誤しながら、娘に合う居場所を作ってきました。子供によって正解は異なると思います。お母さんがその子の状況や特徴をよく観察しながら、子供の意思を尊重しながら進めていけば、きっと子供の笑顔が見られる居場所が見つかるはずです。

我が家のケースが少しでも参考になればうれしいです。

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