私の実家問題について、最近大きな進展がありました。
父が実家の土地や家屋について、引き継ぎ手を見つけること、
もしくは売却することについて、同意する意志をはっきりと示したのです。
今までは、母や私達娘に実家の今後についての話をすることは一切なく、
母がどうするか聞いても、機嫌が悪くなることが多かったのです。
そのため、去年までは、こちらも水面下で情報を集めたり本を読んだりする
程度でした。
父が大きく態度を変えた理由は、2つあると思います。
一つは、去年のうちに父の兄弟が3人立て続けに亡くなったこと。
もう一つは、父自身にも体に悪いところが次々と出てきて、足腰もとても弱って
しまい、実家の山や畑の作業が困難になってしまったこと。
父にとってはしんどい状況になってしまったのは、私も心が痛むのですが、
父の気持ちが動いたこの機会に、実家の今後について、
できるだけ話を進めようと心に決めました。
まず、GWに実家に帰ったときに、
「家のことは私も手伝うから、一人で抱え込まないでほしい」ということを父に伝えました。
父は、その申し出に「ありがとう」と答えていました。
これは、私にとって大きな進展でした。
私が色々と動くことについて、父も同意したということになり、
具体的な行動をとれるからです。
次に、以前に利用したことがあるFP会社が実家問題にも相談に乗ってくれる会社だったため、
40分程度の簡単な相談をしました。
私の実家は、市街化調整区域(人が住むための住宅や商業施設などを建築することは原則認められていないエリア)の土地をたくさん持っていることが、一番の問題でした。
そのため、一番の相談のポイントは、この市街化調整区域について、
どうやったら買い手を見つけるか、もしくは手放せるかということ。
そこでは、以下の3つの有益なアドバイスをもらいました。
1)まずは登記簿謄本を取り寄せ、資産と持ち主の確認をすること。
2)一定の要件を満たした場合に、土地を手放して国庫に帰属させることを可能とする「相続土地国庫帰属制度」というのが今年からスタートしたので、検討してみてはどうかということ。
3)市街化調整区域でも、借り上げや売買をしてくれる会社を紹介してもらえる可能性があるということ。
そして、これを父に話すと、素直に感謝してくれて、登記簿謄本の取寄についても了承してくれました。
父は、高齢でネットを使えるわけではないため、一人でここまで情報を集めることができないため、
半ばあきらめている状況でした。
しかし、今回の相談で何かしらまだ打つ手はあるということがわかり、
「ありがとう」というお礼の言葉も言ってくれました。
私としては、親の意向通りに後を継ぐことができないので、
少しでも実家じまいに協力できたらと思っているたので、
父からのお礼の言葉にすこし癒やされました。
世の中には、土地を手放すことに前向きになれない親もいるようですし、
私としては父の柔軟さに感謝しています。
今回の進展は、父の身の回りの状況が変化したことで、
実家の処分について父の態度が軟化したことと、
それを見逃さずに素早くアクションを取れたことが、一番の要因だったと思います。
そして、子供の立場から親に対して、実家の処分について話をすることがいかに
ハードルが高いかということが、実感としてわかりました。
まだまだ、我が家の問題が執着するまで時間がかかると思いますが、
無理なく少しずつ進めていきたいと思います。