農業アカデミーの学生がみかん畑を見学
先日、県が運営する農業アカデミーの学生
さんが、我が家のみかん畑を見学に来て
くれました。
来てくれたのは、Nさん(40代女性)。
近くで農業を営む弟さんとお母様の3人で
お越しくださり、みかんの栽培について
熱心に話を聞いてくれました。
そしてなんと、アカデミー卒業後に我が家
のみかん畑を手伝ってくれることに!
まさかこんなご縁があるとは思わず、
父も私も驚きと喜びでいっぱいです。
思い切ってアカデミーに連絡してみて、
本当によかったと感じました。
就農希望者が抱える課題
今回の出来事を通じて、新たな発見があり
ました。それは、アカデミーで学ぶ就農希
望者の方々は、実際に作物を育てる経験が
できる場所を探しているということ。
就農アカデミーなのだから当たり前のこと
かもしれませんが、「学生はいるけれど、
体験の場が足りない」という現実に気づかされました。
Nさんによると、県が実施している
「みかんを苗から育てる事業」には希望者が
殺到し、当選確率はかなり低いそうです。
つまり、みかんを育てたい人はたくさんいる
けれど、実際に体験できる場所が少ないと
いうミスマッチが起きているんですね。
そんな中、Nさんもその事業に応募した
ものの、当選する可能性は低いと思って
いたそうです。
そんなタイミングで、アカデミー経由で
我が家のみかん畑の話を聞き、
興味を持ってくれたという流れでした。
今後の展望と期待
Nさんは「ゆくゆくみかん畑を借りるかど
うかはまだわかりませんが、まずはお手伝
いしながら栽培を体験できるだけでも嬉し
いです。4月には新しくアカデミーに入る
学生さんもいるので、興味を持つ人がい
るかもしれませんよ。」と言ってくれました。
そんなわけで、アカデミーにも引き続き、
お手伝いしてくれる方を募集してみようと思います。
農業の大切さを実感する日々
こうして農地を引き継いでくれる人を探していると、改めて農業の大切さを実感します。これまで負担に感じていた農地も、Nさんのような農業を志す方と出会ったり、お米の価格高騰のニュースを目にしたりするうちに、「みかんを育てる環境も田んぼの機材もある我が家は、実は恵まれているのかもしれない」と思うようになりました。
さすがに私が実家に戻って農業を始めることはありませんが、これからはもう少し農業に関するニュースや情報にアンテナを張りながら、実家の農地の未来について考えてみようと思います。