学校に行けなくなった子を育てる親は、その時の心情を忘れることはないと思う。
暗いトンネルの中をとぼとぼと歩くような心細くて不安な感情は、
他に例えようがない。
不登校を公的的にとらえる風潮もあるけれど、
私はそのように考えてことは一度もない。
むしろ私にとっては、トラウマでしかない。
娘が4月から中学生になり、
学校生活の難易度がぐんとあがったように見える。
先生が教科ごとに変わる、教室の移動が増える、授業スタイルが変わる、
部活が始まる、勉強の難易度があがる。
入学してから、このような現実を目の当たりにして、
学校生活についていけるのか、私一人が不安になり、
パニックになった。
そして、娘に必要だと思えるサポートを自分なりにやってきたが、
入学してから1か月と少し経った今、
果たしてこれは娘のためなのか、自分の不安を解消するためなのか、
と考えている。
授業のノートの代わりにプリントが配布され、それに自分の考えを書いたり
グループディスカッションした内容を書いたりするそうだが、
処理速度が他の能力より低く、書くことが苦手な娘には
時間内にまとめることができないそうなのだ。
実際にプリントを確認したら、確かにできていない。
最初は何か私がサポートするべきかと考えたが、
現実的に授業中のプリントについて私がサポートすることはできないし、
やるべきではないな、と考えた。
毎日の勉強についても、
19時半からが勉強タイムの習慣なので、時間になったら声掛けをしたり、
数学の勉強につきあったりしている。
果たしてそれは過干渉に入るのだろうか。
放任していたら、何もせずに、勉強についていけなくて、また学校に行けなくなる
という不安があり、勉強に関しては口出しをしてしまう。
どこまでが適切なサポートで、どこからが過干渉なのか、
永遠に答えが出せない悩みだと思う。